以前からドルトムントの香川を巡ってビッククラブが興味を示していましたが、クラブが初めてマンチェスター・ユナイテッドからオファーがあったことを認めました。
香川本人は12日のバイエルンとのドイツ杯以降に今後の去就について発言するようですが、まずは「移籍する」宣言でどのクラブに移籍するとの名言は避けるでしょうね。
今、メディアの報道ではプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドだけが正式オファーを出したと言っていますが、そのほかにチェルシーとリバプールも興味を示している中、アーセナルのヴェンゲル監督も香川に興味を示しているようです。
さらにセリエAのACミランも興味を示してビッククラブ間で香川の争奪戦が今後展開されるかもしれませんね。
前に私は香川は今移籍しない方がいいと言ってきましたが、ドルムントのチームが香川以外の選手は売らないと明言している以上、香川はクラブ間の折り合いが付けば移籍するでしょう。
ではどのクラブに移籍するかです。
私の予想いくと、リバプールはまずないでしょう。
香川本人は移籍に関して条件はないと言っているものの、ドルトムントでチャンピオンズリーグに出場して不甲斐ない成績しかおさめられなかった事を考えれば来季もチャンピオンズリーグに出場できないリバプールはないでしょう。
チェルシーは微妙なところですね。
プレミアリーグの成績だけを見れば、こちらもリバプールと同様で来季のチャンピオンズリーグの出場権はないものの、来週行われるバイエルンとの決勝に勝てば来季もチャンピオンズリーグに出場できるわずかな望みを残しています。
もし今期のチャンピオンズリーグ優勝となれば来季も出場できるので選択肢の一つに残るかもしれませんが、チェルシーのチーム自体がおそらく来季は大幅な選手の入れ替えすなわち若返りを図ると思われるので来季の戦力は未知数でその未知数のチーム内で奮闘するかを香川がどう判断するかですが、移籍候補とすれば下位になるでしょうね。
次にアーセナル
アーセナルも実は来季のチャンピオンズリーグ出場が決定していないんです。
今週末の最終節にウェスト・ブロムウィッチに勝てば来季のチャンピオンズリーグ出場が決定ですが、引き分けたり負けたりすると1ポイント差のトテナムか2ポイント差のニューカッスルに逆転されてチャンピオンズリーグ出場を逃してしまう瀬戸際にいるんです。
もし最終節に勝って来季のチャンピオンズリーグに出場できたとしても今までのヴェンゲルの采配を知っていれば移籍には躊躇するでしょう。
現川崎フロンターレの稲本選手はアーセナルに所属していたことがありました。
その時ベンチ入りはするものの試合に出ることは1シーズンを通してなく、出場を求めて移籍した過去があります。
さらに現ボルトンの宮市は高校卒業後アーセナルに入団するも就労ビザが発給されずオランダにレンタル移籍(これはプレミアの規則上どうしようもないこと)オランダで実績を積んで今季プレミアで選手登録できる就労ビザを取得しアーセナルの一員としてしてシーズンをスタートしたものの前半戦で出場機会に恵まれずボルトンにレンタル移籍。
つまり過去二人の日本人がヴェンゲルの元でシーズンをスタートさせたもののプレミアの出場機会を与えられず移籍をした過去があれば、実力社会に生きる選手でもちょっと躊躇してしまうのではと思うところです。
続いてはACミラン
今季スクデットを逃したACミランはチームの若返りを図るためにベテランの選手を放出する方針です。
すでにネスタは今季限りでの退団を発表しインザーギ、セードルフ、ガッツーゾといった今までACミランを支えてきた選手たちと契約延長のオファーを出さないと言われています。
今季ACミランがスクデットを逃してしまった理由の一つに司令塔の不在があるでしょう。
今季スクデットを取ったのはACミランにとっては不幸にも昨シーズンまでACミランの司令塔であったピルロが移籍したユベントス。
ACミランにはセードルフやアンブロジーニといった中盤の名選手がいますが、あの独特のパスセンスを持ちながら点も取れるピルロの代役にはなりきれなかったです。
来季は若返りをはかりつつ新チームを作るのにパスを出せて点も取れる香川は絶好の選手だと思います。
来季のチャンピオンズリーグの出場権も決まっているので移籍先としては申し分ないチームでしょう。
しかしマンチェスター・ユナイテッドと比べるとやはり分が悪い。
マンチェスター・ユナイテッドの強み。
それは長くなってしまったので次の機会にします。
PR