バカが付くほどのサッカー好きの管理人が、世界のサッカー情報を配信し時には評論家になりきり試合の総評をします。
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メッシの対抗馬として真っ先に名前が上がるのはR・マドリードのクリチャーノ・ロナウドでしょう。
プレミアリーグからリーガに移籍しても最大の武器である高速ドリブルは影をひそめるどころかますます輝きが増しているように思います。
ではなぜ?メッシはロナウドに大差でバロンドールを獲得することができたのかを考察してみようと思います。
FIFA会長のプラティニからバロンドールを受け取るメッシ
まずバルセロナでのメッシはフォアードとしての力をいかんなく発揮していますが、それはバルセロナでプレイしているからでしょう。
バルセロナはメッシがいるから強いと言う人もいますが、そしたらメッシのいるアルゼンチンは強いですか?
確かにアルゼンチンはサッカーの強豪国ですがバルセロナのように誰にも止められないような強さはないですよね。
これは、チームの作り方の違いです。
バルセロナはメッシの力を最大限引き出せる選手構成です。
メッシにボールを持たせたら「やばい」と、どのチームも思うのでデンジャラスゾーンでは二人以上のマークが付きます。
そうすると必ずどこかにスペースと呼ばれる空間が生まれます。
バルセロナはそのスペースをうまく利用して攻撃を仕掛けてきます。
昨年のクラブワールドカップの時もそうでした。
確か2点目はメッシがゴール前にフリーランニングをしてマークが2人付いてあいたスペースに他の選手が走りこんで攻撃を仕掛けて得点を挙げています。
ではなぜアルゼンチンではこうした攻撃ができないのか?
一つはアルゼンチン代表の選手のほとんどがヨーロッパのクラブに所属し代表戦の時しか練習をしないのでフォーメーションがうまく機能しないことがあります。
しかしながら、そこは世界屈指の選手がそろう国です。
いきなり代表戦をしても強いのは個々の力が卓越しているからなんです。
この個々の力が卓越していることが二つ目の理由です。
バルセロナは徹底的にパスを多用する組織的なサッカーを仕掛けてきますが、アルゼンチンやブラジルに代表される南米の国は個々の力に頼る傾向があります。
ですから、スペースが空くとそこに走りこむよりドリブルで仕掛ける方が多くディフェンスとすれば止めるべき選手がわかっているので守りやすいのです。
ここでバルセロナのようにパスを何本も繋がれるとマークが徐々にずれていきフリーになった選手に得点を決められたり、マークを外したメッシにゴールを決められることになるのです。
近年のトップチームはパスを多用して相手のディフェンスをかき回して得点するチームが多いので代表戦でも同じような事は出来るのですが、長年築きあげてきたアルゼンチンのサッカースタイルがあるのでいまさらスタイルを変えるわけにもいかないし、それよりもアルゼンチンサポーターがパスを多用する代表戦を望んでいないので個人の力で打開するサッカースタイルになうのでしょう。
さて話は本題である「メッシが4度目のバロンドールを取るには?」に戻すと、FIFA会長のプラティニはワールドカップでの活躍が必須条件と発言しました。
これは当然のことでしょう。
クラブチームのように四六時中顔を合わせて練習をし自分を生かしてくれるフォメーションの中だけで活躍してもこれからはだめだと言っているのと同じです。
ではどのくらい活躍すればいいのかが問題ですが、一番わかりやすいのは優勝でしょう。
現在24歳のメッシには少なくともあと2回のワールドカップ優勝のチャンスがあります。
次回のブラジルワールドカップの時は26歳でサッカー選手としてピークに達する時期と重なるので大きな怪我でもしない限り優勝を狙えると思います。
今シーズンのバロンドールはたぶんユーロ2012で活躍した選手に贈られるでしょう。
バロンドールは一旦、他の選手に預けて再びバロンドールを手にするメッシに期待しましょう。