バカが付くほどのサッカー好きの管理人が、世界のサッカー情報を配信し時には評論家になりきり試合の総評をします。
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ポルトガルで行われていたオリンピック前哨戦ともいえるアルガルベカップがドイツの優勝で幕が下りました。
日本女子代表の結果は言うとご存知の通りドイツに破れて準優勝でした。
昨年のワールドカップで優勝し、追う立場から追われる立場になったチームになって初めての大会で準優勝は上出来だと評価できると思います。
人によってはスポーツは勝って当たり前、勝つ中で最高のパフォーマンスを見せることで評価の対象になるなんていう人もいますが(実はこれ私が学生時代の監督に言われた言葉です)勝つだけが評価対象ではないです。
ではなぜ今回の大会の結果が準優勝でも上出来の評価が出来るのかをお話しましょう。
その1 アルガルベカップは通過点でしかない。
サッカーは大きく分けて国内リーグと国際試合の2種類があります。
なでしこは当然、国際試合の部類に入るわけですが国際試合でも親善試合、○○大会などいくつかの試合があります。
では、アルベルベカップはどのような位置づけの試合なのか?
国によって違うでしょうが、日本にとっては先に書いたようにオリンピックの前哨戦的位置づけです。
なでしこの最大の目標はオリンピックでの金メダルです。
なので今大会は優勝できれば最高の結果だったなのでしょうが準優勝でも上出来な評価だと思います。
その2 オリンピックに向けての課題がわかった
先シーズンまでのなでしこは「澤」を中心としたチーム作りをしていましたが、今シーズンからは「宮間」「澤」からキャプテンを受け継いで世代交代を始めました。
と言ってもすぐに世代交代が出来るわけがなく、スタメンは昨シーズンからほぼ固定で勝ち進んできましたが準決勝でアクシデントが起きます。
今までチームの中心的存在であった澤が体調不良でベンチにも入れない状況が起きます。
そうなれば代わりの選手が入りフォーメーションも変わります。
ここで課題が浮き彫りになりました。
今まで中盤で攻守にわたり効いていた澤がいなくなったことで攻守の歯車が狂い始めます。
澤がいないことで宮間をトップ下に置いたり、ボランチにしたり考えられるフォーメーションを試しました。
結果的にどのフォーメーションがいいというのはまだないですが、今までスタメンで出場していた選手が抜けた時の穴をどうやって埋めるかが課題でしょう。
その3 若手の台頭
その2とかぶる個ともありますが、スタメンを入れ替えるということは若手が台頭してこないと出来ないことなんですが、今大会で若手がいい働きをしました。
これはこれから世代交代を進めていく上では必要不可欠な要素です。
若手の台頭なくして世代交代はありえないので今後も素質のある若手をどんどん実践で試して欲しいものです。
オリンピック優勝を目標に掲げる日本にとって今の段階でこれだけの課題がわかったことだけでもいい大会だったといえるでしょう。
オリンピックまでなでしことして実践戦うのは何試合もないでしょうが課題は克服して優勝して欲しいものです。