J1第5節鹿島アントラーズ対浦和レッズの試合が土曜日に鹿島スタジアムでありました。
鹿島は毎年優勝候補に上げられ優勝争いにも絡んでくるチームで、浦和はJ1きってのビッククラブでクラブワールドカップ3位の実績を持つチームです。
そんなビッククラブ同士が対戦した試合はさぞや面白くなるだろうと思っていましたが、結果は1-3で浦和の勝利。
鹿島にはかつて常勝軍団と言われた面影はありませんでした。
鹿島と浦和の違いはなにか?一言で言えばフリーランニングに違いでしょう。
サッカーの試合は前後半合わせて90分の戦いですが、その大半はフリーランニングすなわちボールを持たずに走る競技です。
この試合で一番光ったのは浦和のフォワードのマルシオリシャルデス選手です。
中盤がボールを持つとクサビの動きをしたり横に流れる動きをして前線にスペースを作ります。
このマルシオリシャルデスが作ったスペースに2列目から選手が走り込み絶好機を作りだします。
さらにマルシオリシャルデス自身が流れる動きでディフェンスの裏でボールを受けてゴールを狙う形ができていました。
一番わかりやすいのは浦和の3点目のマルシオリシャルデスがPKをもらった場面でしょう。
マルシオリシャルデスは右から左に流れながらスルーパスを受けなんなく前を向いてペナルティーエリア内でファールを誘いPK獲得です。
ファールのジャッジが正しかったかどうかはここの議論ではなく、鹿島が同じような動きができていたかが問題で鹿島は出来ていませんでした。
再度でボール回しに苦しむとサイドチェンジをしてゲームを組み立てなおそうとするのはいいのですが、選手がサイドチェンジに対応しきれていないです。
従ってサイドチェンジをしてボールを受けた選手の周りに鹿島の選手が近寄る前に浦和の選手が間合いを詰めてボールを奪われる。
こんな事がこのゲームの中で何度もありました。
なぜこれが起きるかと言うと、周りの選手のフリーランニングが足りないという事です。
サイドチェンジをすればボールは自分から離れていくので直接ゲームに関与しないのですが、ここでフリーランニングでスペースを作る動きを誰かがしないとあっという間にボールの周りは敵だけになります。
去年までは小笠原や野沢といったボールを一旦おさめる選手がいたのですが、今期は野沢の移籍により小笠原だけになり小笠原を飛ばしてゲームを組み立てようとして言うのが悪循環につながっていると思います。
小笠原にボールを預ければ狙われるのがわかっているのであれば、小笠原がダイレクトでボールを出せる動きを他の選手がしないと鹿島のトンネルは抜け出すことができないのではないかと思う。
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