Jリーグも創設20年を迎え世界でも注目されるリーグになってきました。
しかし、海外のクラブチームの試合を見ているとこれはJリーグにはないなと思うものがあります。
それはカウンター攻撃の圧倒的なスピード。
カウンター攻撃の戦法をとるときは対戦相手が圧倒的に自分のチームよりもレベルが上だったり、攻撃力が上だった時にとる戦法です。
この戦法には賛否両論ありますが今回はこの賛否を問う話ではなく、カウンター攻撃のスピードについてです。
Jリーグでもカウンター攻撃を一つの戦法として取り入れ得点するシーンが何度もありますが、海外のクラブチームと比べると圧倒的にスピードが遅いです。
どのくらい遅いかを問うより、海外のクラブチームはどれほど早いかを言った方が早いでしょう。
自陣内でボールを奪ってからシュートを打つまで恐らく10~20秒くらいでしょう。
ボールを奪った位置にもよりますが、シュートを打つまでパスは3回くらいが平均です。
ボールを持った選手は相手ゴールに向かってトップスピードのドリブルで駆け上がります。
その時味方の選手はドリブルをしている選手を追い越すようにこちらもトップスピードで駆け上がります。
当然あいてもそのスピードについていくように戻りますが、体は自陣ゴールを向いているのでディフェンスしずらいですね。
そうなるとカウンターをかけたチームは数位的、体制的に優位に立つことができます。
わかりやすい例でいえば、チャンピオンズリーグ準決勝のバルセロナ対チェルシーがわかりやすいです。
チェルシーはバルセロナと対等にポゼッションを争っても勝ち目はないと判断して試合開始から引いて守りを固めます。
FWのドログバでさえディフェンスをする守りです。
この時チェルシー陣内にチェルシーの選手11人とバルセロナの選手10人が入ってワンサイドゲームのような形で試合は進みます。
しかし、チェルシーがボールを奪うとドログバは一目散に相手ゴールめがけて走ります。
そして見方からのボールを受けるとシュートまで打ってきます。
残念ながらドログバのシュートは決まりませんでしたが、チェルシーの先取点はまさにカウンターの見本のような展開でした。
前半終了間際、自陣内でボールを奪ったラミレスは前線にいるランパードにパス。
ここで何を思ったか?ラミレスはランパードにパスを出すとランパードを追い越してバルセロナゴールに走りだします。
ラミレスの動きを見たランパードは迷わず前線を走るラミレスにパスをだし、このパスを受けたラミレスが落ち着いてゴールを決めて先取点です。
この間、ボールに触ったのはランパードとラミレスだけでパスは2回
時間にして15秒くらいでしょう。
これほどの圧倒的なスピードを持ったカウンターを仕掛けるチームがJリーグにあるかと言うと残念ながらないです。
戦術的に完全にカウンター狙いの戦術を敷いていないのかもしれませんがそれはそれ。
試合の流れでここぞという時に2,3人が一目散に相手ゴールに走りだし相手ゴールを脅かすサッカーをするチームが出てくればまた一味違ったサッカーを楽しめるんですがね。
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